堺のシャープ液晶パネル工場の写真

〜大阪湾岸「パネルベイ」の牽引役〜

8月中旬の風景です

シャープ液晶パネル工場1
-堺市役所最上階展望フロアより-

液晶パネル工場の本体事業費3800億円、コンビナート全体の総投資額は1兆円規模になる一大プロジェクト。 経済効果は年間1兆1千億円、堺市への税収も減免期間が終わる11年目以降は年間58億円にのぼると試算されています。 また工場建設工事で生まれる経済効果は8000億円。雇用もシャープ工場や関連工場などで新たに1万人(堺市では6千人)と見込まれています。
背後にはかすかに神戸のビル群が見えます

シャープ液晶パネル工場2
-リーガロイヤルホテル堺より-

堺市ではホテル稼働率や不動産価格の上昇、ベトナム総領事館が大阪市内から移転してくるなど既に波及効果が出ています。 また、ビジネス客の増加が見込めるとしてアパホテル、東横イン、スーパーホテルなどがビジネスホテルを新規に開業予定。 堺市のホテル客室は2割以上増えることとなります。 リーガロイヤルホテル堺はそれらビジネスホテルとは一線を画し、部屋を高級感あるものへと改修する事で企業幹部クラスの需要を狙うという事です。
また、世界最大規模の太陽光発電施設も計画されています。関西電力はシャープ液晶パネル工場から川を挟んだ奥側の埋立地に「堺第7-3区太陽光発電所(仮称)」を新設、 シャープと共同でコンビナート進出企業の屋根などにソーラーパネルを設置「堺コンビナート太陽光発電施設(仮称)」として自家発電を行います。 2施設あわせての発電出力は約28MW(約2.8万kW)となります
「堺市臨海部におけるメガソーラー発電計画」の推進について・詳細|ニュースリリース:シャープ

シャープ液晶パネル工場3
-堺臨海工業団地北端部より-

着工して半年強でこんな巨大施設が地上に姿をあらわすとは…。にわはには信じられません。 「施設のわりには工期が短く、建設費用も安い」と同業他社も驚きを隠せなかったようです。 この液晶工場を軸に他社との提携も進み、生産される液晶パネルは、 ソニー(1/3共同出資)と東芝(亀山生産分のパネルも)にも提供される事になりました。工場の安定的稼動をより確実なものにしてくれそうです。 年配の方から聞いた話によるとシャープって昔は二流ブランドだったらしいですね。 私が物心付いた頃にはもう一流でしたが。そんなシャープが今では電機業界の核となり関西経済の牽引役になろうとしている。なんとも頼もしいです。
ちなみに右奥に見える白い高層ビルは「リーガロイヤルホテル堺」です
シャープとソニーが大型液晶の生産合弁会社設立-AV Watch-

シャープ液晶パネル工場4
-海とのふれあい広場より-

堺市ではLRTを臨海部まで延伸する計画があります。とりあえず計画されているのが堺駅から新設される「(仮称)堺臨海部サッカー・ナショナルトレーニングセンター」を 経由してシャープ液晶パネル工場に至るルートです。LRTにはかなり興味を惹かれますがこの計画にはちょっと違和感も感じます。 本来、LRTは街の中心部を走らせるものです。市街地への車の流入を減らし、交通弱者を支援する。 これらはきちんとした都市計画と強い意志の下で行わなければなりませんが、どうもLRTのイメージ優先で計画を進めてしまっているような…。 鉄道の敷設などに比べれば安いとはいえ1kmあたり50億円の費用がかかるといわれていますし"エコ"の街を目指すというイメージアップ戦略費用としても ちと高すぎるような気がします。 少なくとも工場などしかない臨海部までの区間(約5.2km)は現在の交通システムを増強する事で対応した方が良いと私は思います。

*ちなみにこの公園に来るまでの直線道路でネズミ捕りにひっかかりました。ホンマやってられん!…です。 みなさんもお気をつけ下さい



着工当時のシャープ液晶パネル工場の風景です




シャープ液晶パネル工場5

壮観だなぁ。工場完成は楽しみですが正直クレーンが林立するこの風景の方が何倍もワクワクでした。 今後、これだけのクレーン風景を見る事はできるんでしょうか

シャープ液晶パネル工場6

近畿圏だけではなく、全国から建設業者が集められました。
背後で白煙をはいているのは関西電力の堺港発電所の煙突です。