うめきた2期で提案された完成予想図がカッコいい!

優秀提案10案一覧

JR大阪駅北側に広がるうめきた区域。1期として先行開業したグランフロント大阪が成功を収めつつあるなかで、 残りの2期区域について、ゼネコンや設計会社など民間事業者が提案したまちづくり計画書が公表されました。

■大阪市市政 うめきた2期区域開発に関する民間提案募集における優秀提案の決定について

完成予想図はあくまで提案レベルのコンセプトデザインなのですが、そのぶん熱くてカッコよくて素晴らしい!提出された40案の中で「総合的に優秀な提案」に選定された10案をご紹介します。

先行開発区域に連動する「新都市文化想像拠点」を創出し大阪・関西全体の発展に寄与

うめきた2期・完成予想図01

大阪に本社を構え、大阪と共に発展してきた竹中工務店による提案。 起伏ある緑地のなかに有機的な曲線をもつ建物が立っています。

(架空の)高層ビルがうめきた2期エリアではなく、倉庫や物流センターなどが集中する中津5丁目周辺に描かれている点がポイント。 「うめきた2期に必要なのは緑地だ!」と強く訴えかけているようです。また、計画凍結中の梅田3丁目計画(旧大阪中央郵便局庁舎跡地)の超高層ビルもしれっと登場してます。

Living Green 世界と市民が出会う「みどり」

うめきた2期・完成予想図02

在阪ゼネコンの雄であった大林組による提案。 中央が緑地で、敷地の両端に超高層ビル。このような提案が全10案中7案あります。

この完成予想図では左側がオフィス、ホテル。右側がマンションでしょうか。 ビルは梅田エリアの高さ制限に揃えられています。うめきた2期区域内では北端部で172m、北西部で176m、南東部で185mに制限されています

RESILIENCE GREEN 人を靭やかに、大阪を強くし、世界と相交わる

うめきた2期・完成予想図03

大阪の発展、それが業績に直結する大阪ガスによる提案。 優秀提案10案の中で唯一スポーツスタジアムがあります。2009年、日本サッカー協会がぶち上げた梅田北ヤードスタジアム構想を久しぶりに思い出しました。

大阪ガスらしくエネルギープラントも都市機能に加えられています。 超高層ビルはあべのハルカスのミニチュア版みたい。ちなみに"RESILIENCE"は"弾力・弾性""回復力"といった意味をもちます

うめきたから世界に示すサステイナブルな都市・大阪

うめきた2期・完成予想図04

グランフロント大阪(うめきた1期)の開発を主導した三菱地所による提案。 なんというか「無難だなぁ…」という印象。超高層ビルマニアとしてこの箱型3連棟はいただけません。 経済合理性を考えた場合は正解かもしれませんが、夢を語る提案書ではもうちょっと冒険が欲しいです。

大阪から世界を変える Convivial City

うめきた2期・完成予想図05

オリックス不動産による提案。 梅田スカイビルに敬意を払う(?)上空連結の超高層ビルが特徴的。上図では中層部分でも連結しているのが見てとれます。 2期区域へのアプローチもステキ。"Convivial"は"祝祭的な"といった意味

「医の知」と「生命」を育む国際健康医療公園「いのちの杜」

うめきた2期・完成予想図06

阪急電鉄(代表)と新産業文化創出研究所地域・交通計画研究所による提案。

コンセプトを明確に打ち出しています。世界からの医療ツーリズムを意識した構想でしょうか。 各国のセレブリティ達に対して、うめきた2期が果たす都市ショールームの役割…面白いです。 超高層ビルのデザインも透明感抜群でイイ感じ。少し残念なのは梅田スカイビルへの視線が遮られる点でしょうか。

クリエイティブ・フォレスト -新しい大阪、世界へデビュー

うめきた2期・完成予想図07

住友不動産による提案です。 同社が自社物件に度々用いるえんじ色を基調にした超高層ビルが3棟立ち並びます。 形状からして下図左がオフィス、右がマンションでしょうか。資料中では敢えて"コンドミニアム"と称しています。

Green Generator みどり・安心・エネルギーをひろげるまち

うめきた2期・完成予想図08

梅田スカイビルに本社を構える積水ハウスによる提案。 特筆すべきは北面を段丘状に緑化した超高層ビル。

博多にあるアクロス福岡の巨大版?といった感は否めませんが、強いシンボリック性、メッセージ性を発するのは間違いないでしょう。圧迫感も少なく思います。 優秀10案のうち最も水域が多いのも好印象。

これ、そのまま実現させませんか?

未来型都市の森「世界健康の森・日本」

うめきた2期・完成予想図09

昭和設計(代表)SANAA事務所、医療国際化推進機構、健康都市デザイン研究所、博報堂、大阪滋慶学園による提案。

SANAA!まさかうめきた2期の提案でその名をみるとは思いませんでした。ほかの提案書にある完成予想図とは明らかに異質で、地表には高層ビルどころか建造物自体が見当たりません。 都市機能は全て半地下空間に収められ、凸凹とした丘のところどころがSANAAらしい曲線で切り取られています。

SANAA所属の西沢立衛氏が手がけた豊島美術館は人生最高の空間体験でした。あの感動をうめきた2期で味わえるのならばコレでいいです。 このような計画を積極的に実現へと導く都市こそが、本当の意味での豊かな都市である気もします。

GREEN CAPITAL OSAKA

うめきた2期・完成予想図10

大和ハウス工業(代表)、フジタ、大和リースによる提案。 円盤を積層した宇宙船みたいな建物をペデストリアンデッキで繋いでいます。機能はホテル、商業施設、住居、医療・教育施設などでオフィスが無いのが特徴的です。




各社が各社の思惑で提案した10案ですが「広大な緑地公園」「非オフィス中心」の点で共通していますね。 みなさん気に入った案はありましたでしょうか。

うめきた2期が「大阪に残る最後の一等地」であるからこそ必要な緑地計画だと考えます。 大阪の都市イメージそして府民の意識が大きく変わる千載一遇のチャンスです。 ニューヨークにセントラルパークがあるように大阪にうめきたパークを!


【追記】
うめきたエリアに新設される地下新駅の概要が明らかになってきました。 関空から新駅(梅田)を経て、新大阪に繋がるルートですが、JR西日本と南海電鉄に加えて、なんと阪急電鉄まで乗り入れを構想しているとか! しかも阪急十三駅地下への延伸計画まであるなんて!驚きました…。

関空から入国した外国人のビジネスマンや観光客がこの地下新駅から地上に出た瞬間「ワォ」と感嘆の声をあげるような、そんな計画が実現するよう期待しています!。