鴨川沿い、二条大橋のたもとに立つホテル。 眼前に東山のパノラマが広がる立地で、祇園や先斗町といった歓楽街にも近いことから、往年の映画スターが好んで利用した。 藤田財閥創始者である藤田伝三郎の別邸「夷川邸」の敷地に立っていて、明治期の建物をステーキハウスなどに転用。 滝が流れ落ちる庭園も備えていた。
大阪万博の開幕1ヶ月前となる1970年2月15日にオープン。当初、同じ藤田観光グループのホテル名を利用した京都国際ホテル新館の名を併用していた。 地階と1階にレストランが入り、2階が結婚式場・各種宴会場で、3階~7階が200室の客室となっていた。
2011年にホテル営業を終了。運営は黒字だったとされる。 所有者は藤田観光グループから積水ハウスに既に移っており、跡地にはリッツカールトンの進出が決定。 吉村順三が設計した本館のみならず「夷川邸」も取り壊される。