難波のウネウネ屋根、下から見るか?上から見るか?

現代建築

12月1日に開業したホテルロイヤルクラシック大阪。新歌舞伎座(設計:村野藤吾)の意匠を再現した外観が早くも観光客の目をひきつけています。

 

名称 ホテルロイヤルクラシック大阪
事業主 ベルコ
設計 隈研吾建築都市設計事務所、鹿島建設
施工 鹿島建設
階数 地上19階 地下1階
高さ 84.025m
延べ床面積 26,493.58㎡
客室数 150室
開業 2019年12月1日

 


連続する唐破風がたまりませんね。

こんなユニークな建物、道路から眺めるだけではもったいない。

 


…ということで南海ビルディング(高島屋大阪店)の屋上にやってきました。右奥にある柵のわずかな隙間。そこが今回の展望スポットです。

 



目に飛び込んでくる9連4層 計36コの唐破風。
重なり具合がスゴイ!

高層階は下から見るよりスタイリッシュな印象。透明感あるルーバー、最上階の小さな屋根がイイですね。12階~19階が客室フロア、20階にはチャペル、スカイバンケット、バーラウンジがあります。千鳥破風部分もチャペルです。

ホテル公式サイトでは設計者の隈研吾氏がコメントを残しています。

国内外から多くの人々が集うような、新たなミナミのランドマークとなり、国際観光都市・大阪の発展に貢献する建物となることを目指しました。建築家、村野藤吾氏の代表作であり、長い間、大阪ミナミの「顔」でもあった新歌舞伎座の意匠を継承しました。われわれはそこに奥行き感があり繊細な表情を持った高層部のデザインを行い、新旧の調和のとれた建物となるよう計画しました。

 


千鳥破風の銅板のカーブ

 


屋根先端は一番上のは反っていて、その他はちょこっと下向きに折れ曲がっています。地上からでは気づかなかった点です。

建て替え前の新歌舞伎座との比較は過去記事をご覧ください

 

新旧比較。新歌舞伎座を「腰巻」にしたホテルロイヤルクラシック大阪の出来栄えやいかに
2019年12月に開業予定のホテルロイヤルクラシック大阪。かつての新歌舞伎座の外観を一部再現したいわゆる「腰巻建築」です。あの個性派をどんな風に取り込んだのか、その出来栄えを見てきました。 まずは新歌舞伎座の解体前の姿 ...

 


格式高い御堂筋ですが、難波までやって来ると雑然として統一感はありません。奇抜な外観も馴染みます。

昨今のインバウンドの活況によって御堂筋はホテルラッシュ。数えるほどしかなかった沿道ホテルはあっという間に10棟を超えました(開発中を含む)右に見えるひときわ高いビルはホテル日航大阪です。

大阪ミナミはまた「腰巻ビル」ラッシュでもありました。ヴォーリス建築の外観、内装を残しつつ高層化した大丸心斎橋店本館、精華小学校を再現したエディオンなんば本店、そしてこのホテルロイヤルクラシック大阪と3棟が2019年にオープンしています。

 

 


この展望スポットは、南海ビルディングの装飾を間近で鑑賞できる点でもGood。
1932年竣工の歴史的建築なので、新歌舞伎座の竣工(1958年)と閉館(2009年)解体(2015年)、そしてホテルに再生(2019年)されるまでを見届けていることになります。

 


シンボリックな球体、釣鐘堂、ホテルロイヤルクラシック大阪、神社。

 


最後は夜の姿。
この日の中間階のライトアップカラーは青でした。
※なお、撮影は全てホテル開業前です