大名町交差点角に立っていた大規模ビル。 繊維業が盛んな福井県におけるシンボリック的存在で、福井県繊維協会をはじめとした業界団体の拠点として機能した。
周辺は福井商工会議所や市役所といった官民の中核施設が集積する中心業務地区となっており、 地階と地上1、2階には店舗が入居。上層階がオフィスと会議室フロアだった。
老朽化に伴い解体。 新しい福井県繊協ビルは2021年に完成し、地上12階建て・延べ床面積約9686㎡のオフィスビルとして再出発している。 最新の設備と耐震性を備え、引き続き繊維業界団体や関係団体が入居している。 再開発により、跡地にはさらにホテル棟、駐車場棟が整備された。
福井県繊維協会
福井県繊維協会は、県内の繊維関連企業・団体約150社で構成される業界団体。
福井県は戦前から織物産業が盛んで、戦後はナイロン・ポリエステルなどの化学繊維分野で国内トップクラスの産地として発展した。
繊維産業は現在も福井県製造業出荷額の約2割を占める主要分野であり、同協会はその中核組織となっている。