セーレンの前身である福井精練加工の本社屋として1937年(昭和12年)に竣工。 2008年までは現役の本社ビルとして使われた。
当時の福井市内では最も堅牢な建築とされ、戦災(1945年福井空襲)や震災(1948年福井地震)にも耐え抜いたことから、 経済産業省の近代化産業遺産にも認定されている。 2階を正面玄関とし、左右に伸びる車寄せスロープを備えた設計。 3階の応接室は昭和天皇の行幸時に休憩所として使用された歴史もあり、現在も当時の内装が保存されている。
2025年には昭和モダンの意匠を活かしたリニューアルが完了。セーレンの技術ショールームや社内外の交流スペースとして再活用されている。