中山道の本町通りに面する町家で、市指定文化財となっている。江戸中期の構造を残し、黒漆喰とうだつが街並みを特徴づける。 旧肥田邸(田丸屋)として旅籠を営み、1893年に登山家ウォルター・ウェストンが宿泊した記録も残る。
明治期に曽我家が入居し医院として使われ、現在は外観のみ見学可となっている。 本陣跡の斜向かいに位置し、JR中津川駅から徒歩約10分の距離。
ウォルター・ウェストン
1861年生、1940年没の英国人宣教師・登山家。日本各地を歩き、著書『日本アルプスの登山と探検』(1896年)で山岳の魅力を世界に発信。
「日本アルプス」を広め、日本山岳会(1905年)の誕生にも影響を与えた。近代日本登山の父と称される。