竣工年 | 1928年 |
階数/高さ | 地上2階・地下1階(一部3階) |
設計 | 森山松之助 |
諏訪湖畔に建つ大正末~昭和初期の温泉保養施設の浴場棟。 設計は森山松之助。八角形の塔屋を載せたヨーロッパの古城風の外観で、大理石張りの大浴室「千人風呂」を中心に、ステンドグラスや彫像が空間を彩る。
1928年に完成し、地域の厚生施設として機能してきた。2011年に国の重要文化財に指定。 上諏訪駅から徒歩8分と観光動線に近い立地となっている。
片倉家
諏訪の製糸業を基盤に発展した実業家一族。1873年に片倉市助が川岸村で座繰製糸を始め、1895年に片倉組を設立。2代・片倉兼太郎(佐一)が事業を拡大し、「製糸王」と称された。
1939年に旧官営・富岡製糸場を合併、最盛期には国内外で62工場規模へと成長。地域には片倉館などの厚生施設も整備している。
1943年に片倉工業へ改称し、戦後の財閥解体を経て現在も多角化企業として存続している。