甲府駅北口の再開発事業にあわせて整備された知と交流を支える県の中核的施設。 建物は都市空間と連続する「知の広場」をコンセプトに設計され、三層吹き抜けのワンボックス構成の中に、閲覧・展示・休憩といった機能が融合。 駅前広場と建物内部が視覚的につながる開放的な空間で、市民の滞在や活動を促す構成となっている。
外装には、山梨の風土を象徴する「ぶどうかご」をモチーフとした格子状の緑化壁「エコウォール」が採用され、ガラスカーテンウォールとともに透明感ある都市景観を形成。 省エネ性能にも配慮し、太陽光発電や井戸水利用、自然通風システムを導入するなど環境負荷低減にも取り組んでいる。
開館初年度となる2014年度の来館者数は約90.6万人に達し、旧館時代の約6倍を記録。建築・機能の両面で評価され、日本建築学会作品選集、公共建築賞、JSCA賞などを受賞した。