広島市中区幟町に所在するカトリック幟町教会の司教座聖堂。 原爆投下による犠牲者の慰霊と、世界平和の祈念を目的として建設。 2006年には戦後建築として初めて国の重要文化財(建造物)に指定された。
発案者は当時の主任司祭フーゴー・ラッサール神父。 当初はコンペ形式で案を募ったが紆余曲折あり、審査員であった村野藤吾が設計を引き受けた。 三廊式バシリカ形式を採用し、鐘楼の高さは45mに達する。
聖堂には世界各地から寄贈されたステンドグラス、鐘、彫刻などが多数設置されており、国際的な祈りの象徴としての性格を持つ。 BELCA賞(ロングライフ部門)受賞。DOCOMOMO Japanにも選定される。