中央ドーム塔屋が目をひく県庁舎。昭和4年(1929年)の竣工で、現役使用の都道府県本庁舎として全国3番目の古さとされる。設計は木子七郎。 正面に三連アーチの意匠をもち、内部には、正庁や貴賓室、階段室の仕上げが良好に残る。大島産花崗岩や県内製ベニアなど地域素材も用いている。
2021年に登録有形文化財となり、現在は免震化を含む長寿命化方針のもと保存と活用の両立を図っている。路面電車の県庁前停留場に近く、同じく木子七郎の設計による萬翠荘や松山城と連続する歴史的景観を形成している。
愛媛県
県庁所在地は松山市。古代の伊予国を母体とし、城下町の系譜を継ぐ。人口は約126万人。
道後温泉や現存12天守の松山城に加え、瀬戸内の多島美としまなみ海道が魅力。
木子七郎が関わった現存3建築
| 建物名 | 所在地 | 備考(竣工年・指定等) |
|---|---|---|
| 萬翠荘(旧久松家別邸) | 愛媛県松山市 | 1922年/国重要文化財 |
| 石崎汽船旧本社 | 愛媛県松山市 | 1924年/登録有形文化財 |
| 関西日仏学館(アンスティチュ・フランセ関西-京都) | 京都府京都市左京区 | 1936年/登録有形文化財(メストラレ原案・木子七郎設計監督) |










