| 竣工年 | 1968年 |
| 階数/高さ | 地上4階・地下1階 |
| 延べ床面積 | 16,243㎡ |
| 建築主 | 島根県 |
| 設計 | 安田臣建築設計事務所 |
| 施工 | 鴻池組 |
松江城のお堀に面した県立の文化拠点。最寄りは松江しんじ湖温泉駅で徒歩約15分。 大ホールは1,537席、中ホールは576席を備え、音楽や演劇から会議まで幅広く受け止める。
1968年竣工で、石見タイルをはじめ、黒松ベニヤ、荒島石、出雲民芸紙、大根島石といった県産材が用いられる。 こけら落とし公演は片岡仁左衛門らによる歌舞伎公演だった。
設計は安田臣建築設計事務所。 2021年に登録有形文化財へ登録され、県庁・県立図書館・武道館とともに周辺景観をかたちづくる存在となっている。 モダニズム建築としての評価も高く、DOCOMOMO Japanの2019年度選定群にも含まれる。
建築に用いられた県産材
| 品目 | 説明 |
|---|---|
| 黒松ベニヤ | 県産の黒松を単板化して貼り合わせた合板。内装下地や家具芯材に用いられ、松特有の硬さと木目が活きる。 |
| 石見タイル | 島根県西部・石見地方で焼成されるタイル。素朴で温かみのある質感で、外装・内装の仕上げ材に用いられる。 |
| 荒島石(あらしまいし) | 安来市で産出する石材。硬質で吸水が少なく、外構・石積み・舗装など耐久性を要する部位に適する。 |
| 出雲民芸紙(いずもみんげいし) | 出雲地方の手漉き和紙。障子・襖や灯り・工芸品に使われ、やわらかな透け感と風合いが特徴。 |
| 大根島石(だいこんじまいし) | 松江市・大根島で採掘される石材。溶岩系の堅牢な石で、庭園石や外構材として流通する。 |

