親和銀行は長崎県北部を地盤とする地方銀行。 造船と海上自衛隊の町として知られる佐世保に拠点を構えている。
本店ビルは「孤高の建築家」と評された白井晟一の設計。 楕円形や曲面、凹凸を見せた造形は複雑優美。外装には種類の違う石や金属を巧みに用いた。 非常に評価の高い建築で建築年鑑賞、建築学会賞、毎日芸術賞、日本芸術院賞、建築業協会賞(BCS賞)など数多くの建築賞を受賞している。
親和銀行
第九十九国立銀行として明治12年(1879年)に設立。
福岡銀行、熊本銀行と共にふくおかフィナンシャルグループの一翼を担う。
2015年3月時点の預金残高は2兆1467億円。長崎県内を中心に88店舗を展開している。
ふくおかFGに新たに加わる十八銀行(本店:長崎市)との合併が計画されている。
本店裏手に立つ石塔は第3期工事として1975年に完成した懐霄館(かいしょうかん)。 地上11階建て、延べ床面積9000m2で主にコンピューター棟として機能する。社員用の食堂や集会室も設けられた。 長崎産の諫早石の曲面壁と中央部のスリット、玄関廻りの朱色の枠が目をひく。白井晟一の最高傑作との声もある。