飛鳥時代の歴史を今に伝える明日香村。その役場庁舎は石舞台古墳に近接する高台に立地。 鉄筋コンクリート造の本庁舎と西庁舎で構成されている。
明日香村の人口は5700人(2017年3月時点)。 村内には石舞台古墳、高松塚古墳、キトラ古墳の3つの特別史跡のほか川原寺、飛鳥寺跡、中尾山古墳など17の国史跡が所在。 「奥飛鳥の文化的景観」は国重要文化的景観に指定されている。
明日香村は昭和31年、旧高市郡阪合村、高市村及び飛鳥村が合併をして誕生。 その8年後の昭和39年に庁舎が完成。以降、幾度かの増改築を経て現在の姿になった。
しかし、明日香村が定めた景観法に合致しておらず、また老朽化、狭隘化が進行。 このため明日香小学校など公共施設が多い村中心部への新築移転を計画している。 新庁舎は「コンシェルジュ役場」をコンセプトに延べ床面積3,500m2程度の規模で開発。平成34年度以降の使用開始を見込む。