安川財閥の創始者である安川敬一郎らが住んだ旧邸宅。 大正15年、夜宮公園内の広大な敷地一角に完成した。 和館(大座敷・本邸)に隣接して立っている。
安川財閥は筑豊地域を中心に炭鉱、紡績、製鉄、電機事業などを展開した地方財閥。 その流れをくむ安川電機は世界的な産業ロボットメーカーとして存続している。
現在残る洋館は明治末期の初代を取り壊して建設された2代目。 北九州市は旧安川邸を観光拠点として整備することを決定したが「洋館」「別館」は活用せずに解体する方針を示している。
なお、当初は本邸も洋館とする計画で、設計は隣接する松本邸(重要文化財)と同じく辰野金吾となるはずだった。