| 竣工年 | 2013年 |
| 階数/高さ | 地上4階 |
| 延べ床面積 | 997.00㎡ |
| 建築主 | おかやま信用金庫 |
| 設計 | 安藤忠雄建築研究所 |
| 施工 | 竹中工務店 |
内山下の交差点角に立つ、おかやま信用金庫の拠点施設。 2013年に創立100周年記念事業として、安藤忠雄の設計で建設された。 打放しコンクリートの箱と、楕円形のガラス塔を組み合わせた構成。 北面を大きく開口し、隣接する旧日本銀行岡山支店の景観を室内に取り込んでいる。
1階は内山下支店のロビーで、2階までの吹き抜けとして来訪者を迎える。 2階は用途の異なる3室のコンサルティングルーム、3階はセミナールームを設け、金融相談や各種講座を定期開催している。 4階にはラウンジと屋上庭園を置き、2階から4階へは屋外のらせん階段で連続させ、植栽の変化を楽しみながら移動できるつくりとしている。
建物は2013年度の岡山市景観まちづくり賞を受賞。 地域の相談拠点であると同時に、街角のランドマークとして紹介され、事前予約で館内見学も受け付けている。 岡山電気軌道東山線「県庁通り」電停から至近で、表町~県庁周辺の文化軸を歩いて巡る起点となっている。
芦原義信
日本の建築家。ハーバードで学び、ブロイヤー事務所を経て独立、東大教授も務めた。
代表作は駒沢オリンピック体育館、ソニービル。都市・外部空間論に精通し、『街並みの美学』『外部空間の構成』などを著した。

