後楽園南側に位置し、池に面して建つ小亭。「れんちけん」と読む。 藩主・池田綱政がもっとも愛用した場所とされ、朝食や下賜の場として記録が残る。 1934年の水害後に復旧し、戦災を免れたため往時の姿をよく伝えている。
切石の石橋と対岸の小島、円窓を備えた茶室が景観の要となっている。 橋は途中でV字に折れる意匠。 前面の池からひょうたん池、沢の池へと連なる水景が広がり、唯心山や芝地と一体の眺めを形づくる。
併設の売店で900円(抹茶セット付き)を支払うことで、園内で唯一、茶室「円窓・漣波の間」に立ち入ることができる。 また、貸出施設として休憩・会合に利用でき、17畳規模で飲食可・電気使用可の設定となっている。
