正倉院正倉

正倉院正倉


正倉院正倉 データと概要

竣工年
階数/高さ地上1階
延べ床面積
建築主
設計
施工

東大寺の北北西に位置する正倉。 奈良時代の8世紀半ばの建立とされ、校倉造の高床宝庫として知られる。 1997年に建造物として国宝指定。 1998年に世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産に登録された。

内部は北倉・中倉・南倉の三室構成。 高い床下と檜材の使用により、湿損や虫害の抑制に効果を上げてきた経緯がある。 宝物は西宝庫へ移されたため、宝庫としての役割は終えているが、勅封の伝統は今も継承され、毎秋に開封の儀が行われる。

校倉造り
断面が三角形の角材を井桁状に積み重ねて壁をつくる日本古来の倉庫建築。木材の収縮で目地が締まり、湿気や害虫から宝物や文書を守る構造。

正倉院宝物の代表例(5点)

宝物名 概要
螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ) 唐からの伝来と考えられる五弦琵琶。紫檀製の胴全体に螺鈿や宝石をちりばめた豪華な意匠で、世界に現存唯一の五弦琵琶として知られる。
鳥毛立女屏風(とりげりつじょびょうぶ) 立つ貴婦人像を描いた六曲屏風で、衣装や髪飾りの一部に鳥の羽毛を貼り込んだ装飾が施される。日本最古級の屏風として天平宮廷の風俗を伝える。
漆胡瓶(しっこへい/漆胡瓶) ペルシア風の水差しを模した黒漆塗りの胡瓶。鳥の頭形の注ぎ口と、銀板を切り抜いた鹿や鳥・草花文様の象嵌で飾られ、異国趣味あふれる代表作となっている。
伎楽面 酔胡王(ぎがくめん すいこおう) 西域の王をモデルにしたとされる乾漆製の仮面。酔った胡人王の誇張された表情を表し、シルクロード由来の仮面劇「伎楽」の上演に用いられた。
蘭奢待(らんじゃたい) 長さ約1.5m・重さ約11.6kgとされる大形の沈香材。聖武天皇ゆかりの名香で、足利義政や織田信長、明治天皇らが一部を切り取った逸話で著名。

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正倉院正倉の地図とアクセス

最寄り駅からの所要時間

近鉄奈良駅(近鉄奈良線)-25分
奈良駅(JR関西本線[大和路線]・奈良線・桜井線[万葉まほろば線])-36分
新大宮駅(近鉄奈良線)-32分

所在地

奈良県奈良市雑司町

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