| 竣工年 | 1958年 |
| 階数/高さ | 地上5階/26.6m |
| 延べ床面積 | 1,359㎡ |
| 建築主 | |
| 設計 | |
| 施工 | 藤田組(現・フジタ) |
広島城跡の本丸北東隅に立つ5層5階の再建天守。 戦国末期に毛利輝元が築いた広島城は、旧国宝天守を持つ平城だったが、1945年の原爆で天守を含む建物群が倒壊した。
現在の天守は1958年、広島復興大博覧会に合わせて完成した鉄筋コンクリート造天守で、内部は広島藩の歴史や武家文化、城下町のくらし、日本刀や甲冑などを紹介する展示室となっている。 最上階は市街地と太田川など広島市街を360度見渡せる展望スペースになっている。
現天守は耐震性や老朽化の課題から2026年3月に閉城予定となっており、収蔵品は三の丸に整備される歴史館へと引き継がれる計画になっている。
広島城天守閣の歴史
| 年 | 出来事 | 概要 |
|---|---|---|
| 1589年~1599年 | 広島城・天守閣の築城 | 毛利輝元が太田川三角州の五ヶ村に平城として築城を開始し、16世紀末までに五重天守を含む本丸が完成。「鯉城」とも呼ばれる近世城郭となる。 |
| 1931年 | 天守閣の国宝指定 | 近世城郭建築としての価値が評価され、木造天守が旧国宝に指定される。 |
| 1945年8月6日 | 原爆で天守閣焼失 | 原子爆弾投下により天守閣をはじめ城内の主要建造物が全焼・倒壊し、石垣や堀だけが残る。 |
| 1957年~1958年 | 鉄筋コンクリート天守閣の復元 | 市民の復元運動を背景に外観復元工事が始まり、1958年3月に五重外観の鉄筋コンクリート造天守が竣工する。 |
| 1958年 | 博覧会会場・広島城郷土館として開館 | 広島復興大博覧会第三会場として使用されたのち、「広島城郷土館」として一般公開が始まり、城と城下町の歴史展示が行われる。 |
| 1989年 | 築城400年記念・歴史資料館にリニューアル | 築城400年を記念して展示を一新し、武家文化や広島城の歴史を中心に紹介する歴史資料館として再オープンする。 |
| 1990年代 | 二の丸櫓群の復元 | 表御門・御門橋・平櫓・多聞櫓・太鼓櫓など二の丸の建物が木造で順次復元され、天守周辺の城郭景観が整備される。 |
| 2026年3月予定 | 現天守閣の閉館と木造復元計画 | 老朽化と耐震性の課題から現天守は閉館予定とされ、将来の木造天守復元を目指した計画づくりが進められている。 |








