| 竣工年 | 1976年 |
| 階数/高さ | 地上11階・地下2階/軒高44.40m・最高部53.10m |
| 延べ床面積 | 12,020.94㎡ |
| 建築主 | 華道家元池坊 |
| 設計 | 今里隆(杉山隆建築設計事務所) |
| 施工 | 鹿島建設 |
500年の伝統をもつ華道家元池坊の本部が置かれる“いけばなの殿堂”。 家元直轄の池坊中央研修学院京都校の教室をはじめ、華道家元池坊総務所や池坊華道会、日本華道社などの事務所が入り、教育・運営・出版の機能が一つの建物に集約されている。
烏丸通および「いけばな発祥の地」として知られる六角堂(頂法寺)境内に隣接しており、ビル正面入口は六角堂側に設けられている。 地下には花材を扱う花屋、2階には講演会や式典を行うホール、3階には花伝書や重要文化財を展示するいけばな資料館が置かれる。
スペイン産花崗岩で覆われた窓のないファサードが特徴となっており。下層部は末広がりの優しい曲線。 サイン計画を含めた環境デザインが評価され、1970年代にはSDA賞金賞を受賞した。
華道家元池坊の基本プロフィール
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 発祥の地 | 紫雲山頂法寺(六角堂)の池のほとりに住坊が建ち「池の坊」と呼ばれたことが起源とされる。寺と住坊の関係が、そのまま流派名とブランドの核になっている。 |
| 流派の位置づけ | 室町期の立花から近代の自由花までを通して展開してきた歴史を持ち、「最古クラスのいけばな流派」であると同時に、新しい様式も継続的に取り込んできた流派と位置付けられる。 |
| 代表者・家元制 | 代々住職と家元を兼ねる家系で、家元・次期家元・家元夫人が役割を分担しながら活動をリードする三位一体の体制をとる点に特徴がある。 |
| 教育・資格制度 | 全国の教室網の上位に中央研修学院を置き、教授者養成・専門課程・海外向け研修などを段階的に整備。免状・許状の発行を通じて、技術とブランドを統一基準で管理している。 |
| 主要な花型 | 立花は格式高い伝統様式、生花は少数花材で生命感を表す型、自由花は素材や器の制約を緩めた現代的表現。三つの花型を併せ持つことで、床の間から現代空間まで幅広い場に対応している。 |








