写真1 設計は武田五一。彫りの深い縦長窓にくわえ、正面玄関両側に丸窓がつく。
| 竣工年 | 1931年 |
| 階数/高さ | 地上2階 |
| 延べ床面積 | 730㎡ |
| 建築主 | |
| 設計 | 武田五一 |
| 施工 | 東京清水組(現・清水建設) |
| 所在地 | 熊本県熊本市中央区本荘1丁目1 周辺建物リスト |
旧・熊本医科大学の図書館建築。 熊本の医学教育に長く貢献した熊本医科大学長・山崎正董の医育30年と還暦を記念し、1931年に山崎記念図書館として完成した。 熊本大学病院の本荘北地区にあり、1998年には国の登録有形文化財となった。
1945年の熊本大空襲では大学構内の多くの建物が焼失するなかで残り、戦後は熊本大学附属図書館医学部分館として使用された。 1962年に図書館機能を終えた後は、衛生検査技師学校や医療技術短期大学部の校舎に転用された。
1981年の大改修で「熊本大学山崎記念館」に改称し、研修・宿泊・レストラン施設となった。 宿泊・飲食機能は後に廃止され、現在は研修ホール、会議室、研修室などを備える教育・研修施設として使われる。
熊本大学病院の中央診療棟建設に伴い、2005~2006年には建物を解体せず曳家で現在地へ移設。 南向きだった正面を東向きへ変更し、山崎正董を記念して植えられた楷樹も移植された。
山崎正董
1872年生まれの医学者。 熊本医科大学長を務め、熊本の医学教育・医療の発展に尽力した。 1929年には肥後藩以来の医学教育史をまとめた『肥後醫育史』を刊行。 遺族から熊本県立図書館へ寄贈された蔵書約12,800冊は「山崎文庫」として保存されている。