日本の大手自動車メーカー11社の本社をまとめました。
トヨタ自動車
- ■主な国内販売車種:プリウス アクア シエンタ カローラ
- ■所在地:愛知県豊田市トヨタ町1番地
言わずと知れた世界トップクラスの自動車メーカー。純利益は国内同業他社の合計を上回る規模です。 立地するのは豊田市トヨタ町の広大な丘陵地。この本社本館のほか研究所開発棟、本社工場、テストコース、企業博物館など様々な施設が立ち並びます。 別地域の大規模拠点として東京本社、名古屋オフィスも。
日産自動車
- ■主な国内販売車種:デイズ ノート セレナ
- ■所在地:神奈川県横浜市西区高島1丁目1-1
横浜みなとみらいにある日産自動車グローバル本社。船の帆がモチーフです。2009年に東銀座から創業の地である横浜に移転しました。 2017年上半期の世界販売台数ではルノー・日産自動車連合(傘下の三菱自動車含む)がトヨタ自動車を抜いて初の首位を獲得しています。
本田技研工業
- ■主な国内販売車種:N-BOX フィット N-WGN フリード
- ■所在地:東京都港区南青山2丁目1-1
自動車のほか二輪車、船外機などでも世界的シェアをもつホンダは青山1丁目交差点のHonda青山ビルに本社を構えます。 ビルの角がアールになっているのは交差点の見通しをよくするためで各階のバルコニーは地震の際のガラス落下対策。 建物内には災害時の蓄えとして1万食の食料と飲み水を常備するなど “安全は生産に優先する”のホンダの基本理念を体現するビルになっています。
スズキ
- ■主な国内販売車種:アルト ワゴンR ハスラー
- ■所在地:静岡県浜松市南区高塚町300
浜松市(←ホンダの創業地でもあります)の西端、浜名湖と遠州灘そばに工場併設の本社があります。 長らく軽自動車界の王者として君臨。最近はダイハツ工業と熾烈なシェア争いを繰り広げています。 本社向かいのスズキ歴史館はバイク好きも楽しめる施設でした。
マツダ
- ■主な国内販売車種:デミオ CX-3
- ■所在地:広島県安芸郡府中町新地3-1
広島経済を支えるマツダが本社を構えるのはJR広島駅からMAZDA Zoom-Zoomスタジアムを経て南東に3kmちょっとの場所。 マツダは国内生産の比率が高く本社・宇品工場と防府工場、三島事業所で6割を生産し、その8割を輸出に回しています
三菱自動車工業
- ■主な国内販売車種:eK パジェロ
- ■所在地:東京都港区芝5丁目33-8
三菱重工業系が所有する第一田町ビルにテナント入居。 JR田町駅の芝浦口側に完成する「msb Tamachi 田町ステーションタワーS」への移転を発表済みです。 かつては主力工場のある京都への本社移転構想がありました。2016年から日産自動車傘下
ダイハツ工業
- ■主な国内販売車種:タント ムーヴ ミラ
- ■所在地:大阪府池田市ダイハツ町1-1
トヨタ自動車の子会社。同社と同じで所在地住所には社名が入っています。 軽自動車が主力。エンジンの国産化を目的に大阪高等工業学校(現在の大阪大学工学部)との産学協同で設立されました。 大阪の“大”当時の社名である「発動機製造」の“発”。それがダイハツの由来です。
SUBARU
- ■主な国内販売車種:インプレッサ レガシィ
- ■所在地:東京都渋谷区恵比寿1丁目20-8
旧富士重工業。2017年に商品ブランド名だったSUBARUを社名に採用。中島飛行機がルーツで、現在も航空宇宙カンパニーを抱えます。 長らく新宿駅前に本社がありましたが2014年に新築したエビススバルビルに移転しました。一部はテナントフロアです。
以下3社はバス・トラックなどの商用車を主力とします
いすゞ自動車
- ■主な国内販売車種:エルフ フォワード ギガ
- ■所在地:東京都品川区南大井6丁目26-1
1916年の創業以来ずっと品川区内に本社を置いていて1991年からは自社工場跡地を再開発した大森ベルポートのA館を拠点としています。 小型トラックのエルフシリーズは1959年からのロングセラー商品。
日野自動車
- ■主な国内販売車種:プロフィア レンジャー デュトロ
- ■所在地:東京都日野市日野台3丁目1-1
トヨタ自動車の連結子会社で大型・中型トラック部門に特に強み。いすゞ自動車と源流は同じ会社です。 「トントントントンヒノノニトン」
三菱ふそうトラック・バス
- ■主な国内販売車種:
- ■所在地:神奈川県川崎市幸区鹿島田1丁目1-2
新川崎三井ビルディング西棟(写真右)の一部フロアにテナント入居。 社名からして三菱グループのイメージが強いですが実際はトラック世界最大手であるダイムラー社(ドイツ)の出資比率が圧倒的に高いです。 ちなみに「ふそう」は漢字に直すと「扶桑」だとか。
ほかに大手としてはUDトラックス(上尾市)がありますがまだ未訪問。 「オロチ」を販売していた光岡自動車(富山市)にも行きましたが“本社ビル”というより“ロードサイドの自動車ディーラー”でした。 実物のオロチを見れたのはいい思い出です。
電気自動車の技術進歩に伴って自動車業界もコモディティ化が進むと考えられます。 日本においてもテスラ・モーターズのような新興企業の勃興を期待したいですね。