東急不動産が茶屋町に高層複合ビルを建設!

東急不動産が大阪・茶屋町エリアの一角に高層複合ビルを計画していることが明らかになりました。 茶屋町B-2地区再開発事業として地権者と協力しながら施設の企画・計画・事業推進・建設・運営を進めます。

外観イメージ(出典:東急不動産プレスリリース) はとてもイイ感じ!店舗が入る基壇部に高層タワーが載る構成です。

まずは現地の写真を。茶屋町は阪急梅田駅の東側に広がる商業エリア。 低層建築が密集しますが、近年は少しずつ建て替えが進んでいます。

今回の再開発の対象となる茶屋町B-2地区は写真の下端。茶色の屋上をもつ建物から右方向に白い建物、 その隣の平面駐車場にかけての範囲で面積は約4000m2です。

茶色の屋上をもつ建物は梅田東コミュニティ会館。 以前は梅田東小学校の体育館として使われていました。 明治から昭和初期にかけて凌雲閣という9階建ての高層展望台が立っていた場所でもあります。

イメージパースに戻ります。 基壇部は2層×3の6層でしょうか。壁面と屋上を緑化。出っ張っている部分があったりデザインに変化をもたせています。 右側に小さな2階建てを新設しているのも見逃せません。茶屋町のオシャレな雰囲気をさらに高めてくれそう予感がします。

可能性としては東急不動産グループが展開する「東急プラザ大阪」が十分ありえます。 表参道、銀座など東京に5店舗、兵庫に1店舗ありますが大阪は未進出。関西旗艦店となるに相応しい立地です。

そして気になるのが高層部!マンションの外観ではありません。 となると、オフィスかホテルでしょうか。最上階は展望レストラン? ※あくまで外観イメージですので大きく変更される場合もあります ※一応下から数えてみたら20階建てでした。

ビル規模など詳細は不明ですが色々と参考・ヒントになりそうなのが近接するチャスカ茶屋町(23階建て)です。

茶屋町B-2地区は再開発等促進区に指定されているので容積率の緩和があるでしょう。 先に再開発されたヤンマー本社、OIT梅田タワーに倣って仮に200%のボーナスを受けたとすると延べ床面積2万4000m2程度が期待できます。 これはチャスカ茶屋町とほぼ同じ。高さも同程度(100m)が見込まれます。

また、チャスカ茶屋町と東急不動産は実は浅からぬ縁をもちます。大阪東急ホテル跡地にチャスカ茶屋町が立っているんですよね。 1979年から2006年の長きにわたって営業していました。

「東急ホテルが茶屋町に帰ってきました!」

そんなストーリーが今回の再開発ではありそうだなぁと考えています。 御堂筋沿いにはスモールラグジュアリーの「エクセルホテル東急」が建設中ですが東急ホテルズが展開する最高位ブランド「東急ホテル」 は2006年の撤退から空位のまま。大阪での存在感を高めるためにも「大阪東急ホテル」の復活が必要でしょう。

ビル好きとしてはそろそろ大阪に新たなオフィスを!と期待したいですが、とりあえず茶屋町に新たな高層ビルが加わることは大いに歓迎。 この再開発計画には何かしらワクワク感があります。