大阪に本社をおく企業

大阪に本社をおく企業のリストです。 業績、知名度、業界での地位、時価総額、成長性などから判断して30社を選んでみました。 ＜大阪のみに本社・本店＞＜２本社制で本店が大阪＞から25社、＜2本社制で本店が東京＞から5社です。 ※前2者であっても実質的な本社機能を有するとは限りません

ココに掲載した以外の在阪企業や、基準を十分満たしていても地域色の比較的強い企業（関西電力や近畿日本鉄道など） は近日？公開予定の第二弾に掲載します。

業績は基本的には2008年3月期決算分。概要は2008年12月時点のものです

パナソニック（旧社名：松下電器産業）

＜企業情報＞

家電・電機業界２位。ＡＶ機器、白物家電では国内販売首位に立つ。 08年10月1日、松下電器産業からパナソニックに社名を変更、また、ナショナルを廃するなど世界的なブランド戦略を強化する。 薄型テレビに注力中で姫路に液晶、尼崎にプラズマパネルの大規模生産施設を建設している。 09年春に同じく在阪企業で二次電池・太陽電池で世界的シェアを持つ三洋電機を子会社化の予定。 実現すると連結売上高は念願の10兆円を超え、国内トップの総合電機メーカーとなる。

武田薬品工業

＜企業情報＞

製薬メーカー首位。時価総額ランキングでは在阪企業トップ、全体でも10傑に入る(2008年12月現在)。 対糖尿病や対高血圧症製品などが主力で、医療用医薬品が売上げの9割を占める。 キャッシュフローが潤沢でM＆Aによる積極的な海外展開を進めている。世界市場での存在感アップと新薬開発が急務。

日本生命保険

＜企業情報＞

保険料収入国内トップの生命保険会社。総資産額がかんぽ生命保険（日本郵政グループ）に次いで多く、数多くの企業の大株主、筆頭株主となっている。 茨木市の彩都に500億円をかけてデータ・リサーチセンターを建設、大阪本店の本社機能を拡充させるなど大阪回帰の動きが一部見られる。 設立は1889年で創業時の社長は鴻池家から出ている。

積水ハウス

＜企業情報＞

年間6万棟前後の住宅を供給している業界トップのハウスメーカー。2001年に累積建築戸数150万戸を達成し、現在200万戸に迫っている。 「グランドメゾン」ブランドでマンションも展開中。 また、建設中の「本町ガーデンシティ」に米国の最高級ホテルブランド「セントレジス」（スターウッドホテル＆リゾート）を誘致、2010年に開業させる。 積水グループだが積水化学工業の連結対象からは外れており、また同社が展開する住宅事業セキスイハイムとも無関係である。

大和ハウス工業

＜企業情報＞

ハウスメーカー2位。連結売上高では積水ハウスを凌ぐ。戸建てが主力だが商業施設や賃貸住宅の比率も高い。 マンションブランド名は「D'Granse」「D'Grafort」など。2007年に小田急建設と資本提携し首都圏での攻勢を強める。 総合技術研究所は創業の地である奈良県奈良市においている。

りそなホールディングス＜りそな銀行＞

＜企業情報＞

《りそなホールディングス》りそな銀行、りそな信託銀行などを傘下とする持株会社。
《りそな銀行》りそなグループの中核をなす都市銀行。大阪を地盤としていた大和銀行と関東地盤のあさひ銀行の合併により2003年3月に誕生した。 強みを持つリテール分野に経営資源を集中させ、他のメガバンクとの住み分けを進める一方、大規模な年金・法人信託業務を受け持っている 「りそな信託銀行」と09年に合併することで業務を効率化、富裕層などへの一体的戦略を図る。03年の3兆1000億円にも及ぶ公的資金注入により実質国有化。 公的資金の残高は08年末の時点で約2兆3千億円である

伊藤忠商事

＜企業情報＞

売上高業界第4位の大手総合商社。三菱、三井、住友の財閥系3社を追撃中。7つの営業カンパニーが会社の軸になっており、 中でも大阪にある繊維カンパニーは商社中で断トツの取扱高を誇る。 従業員は世界で5万人弱、グループ会社は600社を超える。

シャープ

＜企業情報＞

液晶テレビと太陽電池で世界的シェア。 圧倒的なブランド力を誇る液晶テレビ「AQUOS（アクオス）」で電機業界を席巻。液晶テレビの国内シェアは50％に迫る。 また、自社生産から撤退した東芝、パイオニアに液晶パネルを供給。パネルでの世界一も目指す。 関西重視の経営姿勢を貫いており、2010年、堺で操業開始予定の液晶パネル工場（ソニーと共同出資 比率 シャープ：2 ソニー：1）は単体で3800億、 コンビナート全体では1兆円もの投資をもたらした。さらには世界最大規模の太陽電池工場も堺に建設予定（投資額720億円）

高島屋

＜企業情報＞

国内18店舗を展開する呉服系の老舗百貨店。大型の旗艦店を多く持つのが特徴。2007年度の店舗別売上高は横浜店1724億（港南台店を含む）、東京日本橋店1594億、 大阪店1579億（堺店、和歌山店を含む）、京都店1041億（洛西店を含む）、名古屋店（JR東海との共同経営）1002億となる。09年には340億円をかけた大阪店の増床（2万2000m2）が完了する。 孤高を貫いてきたが、08年、エイチ・ツー・オー リテイリング（阪急・阪神百貨店）と３年以内に経営統合すると発表

三洋電機

＜企業情報＞

家電大手。一時は経営危機も叫ばれたが、世界最先端の技術を持っていた二次電池や太陽電池に経営資源を集中させることで業績を急回復させた。 ブランド力で他社に劣るが、充電式乾電池「エネループ」やドラム式洗濯乾燥機「AQUA（アクア）」炊飯器「おどり炊き」が大ヒット商品となるなど確かな商品開発力を持つ。 また、OEMによる商品供給が多く、特にデジタルカメラの完成品では世界トップのシェアを持つ。 09年春、パナソニックにより子会社化、三洋ブランドは当面維持される見通し。

竹中工務店

＜企業情報＞

スーパーゼネコン。建築に特化しているのが特徴。技術力、デザイン力が高くBCS賞（建築業協会賞）の受賞も最多。 自社建築を「作品」と呼ぶなど他社とは一線を画すこだわりを持っている。代表的な建築は、東京タワー、国立劇場、 ハービスENTや東京ミッドタウン、5大ドームスタジアムなど。2014年完成予定の阿部野橋ターミナルビル（高さ300m）の施工も受け持つ。非上場企業

サントリー

＜企業情報＞

非上場企業。ウイスキー事業で発展。主力はアルコール飲料だが、清涼飲料水や花、医薬やスポーツ、出版事業などの様々な事業を展開している。 08年、ビール事業が昭和38年の参入から46年目で初めて黒字化。シェアもサッポロビールを抜いて3位となる。企業メセナに非常に積極的な事でも知られる。 代表的な銘柄は山崎（ウイスキー）、モルツ（ビール）、-196℃（チューハイ）、BOSS（缶コーヒー）、伊右衛門（緑茶）など

住友電気工業

＜企業情報＞

電線首位。住友新御三家（住友電気工業・住友商事・NEC）の一角。通称住友電工。グループ全体で15万人超の従業員を抱える大所帯。 成長分野である自動車用ワイヤハーネスや光ファイバーなど通信インフラで世界的シェア。08年、世界初の超伝導モーターにより駆動する超伝導電気自動車の試作に成功。

ダイキン工業

＜企業情報＞

総合空調メーカー。エアコン販売では米キャリア社に僅差の世界2位。M＆Aなどにより海外攻勢を強めており「エアコン世界一」を目指す。 国内では業務用が圧倒的、家庭用はパナソニックに次いで2位。フッ素化学製品の分野でも、米・デュポン社に次いで世界第2位である。 研究開発拠点、そして製作所の殆どを関西に置いている。8期連続で最高益更新中

帝人

＜企業情報＞

合成繊維大手。持株会社制度を採用。中核であるポリエステル繊維事業グループは帝人ファイバー（大阪市）が担っている。 他にも医薬医療品やIT、フィルム・樹脂事業などに進出、在宅医療事業では10年後に売上1000億円超を目指すとしている。 また、流通部門を担うNI帝人商事（大阪市）の子会社は自主編集型セレクトショップ「ディアプレ」（全国で7店舗）を運営している。 最近では阪急西宮ガーデンズ内にオープンした。

住友生命保険

＜企業情報＞

4大生保（日本生命・第一生命・住友生命・明治安田生命）の一社。07年に「創業100周年」を迎える。 「日経WOMAN」が調査した『女性が働きやすい会社ベスト100』では業界最高位の10位に選ばれる。 合弁会社をつくり中国に進出

ダイハツ工業

＜企業情報＞

トヨタグループ。07年にスズキを抜いて初の軽自動車販売台数トップに輝く。2008年上半期車名別新車販売台数ランキングのトップ10には 「ムーヴ（2位）」「タント（4位）」「ミラ（8位）」がランクインしている。 組立工場は本社（大阪府池田市）、京都（京都府大山崎町）、滋賀（滋賀県竜王町）、大分（大分県中津市）の四拠点で 滋賀と大分ではエンジンから組み立てまでの一貫体制をとっている

パナソニック電工（旧社名：松下電工）

＜企業情報＞

住宅・ビル設備の総合メーカー。LED照明やハイブリッド住宅などの省エネ制御に代表される【環境配慮技術】は世界最先端レベル。松下グループ内にあっても独自色を貫いてきたが04年に松下電器産業に 子会社化されたことで重複部門などを整理、一体的な商品戦略を行うこととなる。 08年10月、社名変更にあわせて製品ブランドもPanasonic（パナソニック）に統一。 「明日のライフスタイルを提案・提供する『オール・パナソニック』での住空間ソリューション」を表す「Panasonic Living」を新たなスローガンとして邁進する。

日本ハム

＜企業情報＞

大手食品加工メーカー。ハム・ソーセージで首位。食肉事業が主力だが水産や乳製品なども幅広く展開している。 畜産物の生産・飼育から処理、加工、物流、販売までをグループで一貫して行っている。 プロ野球球団「北海道日本ハムファイターズ」が近年好調。またセレッソ大阪のサポーティングカンパニーになっている。 主な商品は「シャウエッセン」「ウイニー」など

クボタ

＜企業情報＞

農業機械、鋳鉄管とも国内トップ。建機、エンジン、環境プラントにも力を注ぐ。 2000年度では20％以下だった連結売上に占める海外比率は現在では50％を超えるなどグローバル化に成功。欧州、米国での存在感大きい。 機械化の遅れるアジア地域での売上増も目指している。 国内での農業機械市場は縮小傾向だがエアコンやオーディオを装備したトラクターを売り出すなど付加価値をつけて販売増を狙う。 農地借用の原則自由化の動きが追い風。スローガンは「美しい日本をつくろう」

積水化学工業

＜企業情報＞

樹脂加工製品の最大手メーカー。住宅、環境・ライフライン、高機能プラスチックスの３カンパニー制を採用している。セロハンテープやポリバケツを開発。 プラスチックを主力とした化学企業として成長してきた。現在では鉄骨系プレハブ住宅「セキスイハイム」を展開する住宅事業の売上の半分を占める。 特に太陽光発電やオール電化住宅などエコ住宅に力を注ぐ

日東電工

＜企業情報＞

粘着テープなどの包装材料・半導体関連材料・液晶テレビに必要な光学フィルムを製造する総合材料メーカー。 「グローバルニッチトップ」を事業戦略として実際に多くのニッチ商品でシェアトップとなっている。 特に光学フィルムで圧倒的なシェアを確保し液晶テレビの普及とともに業績を急拡大、連結売上高を2002年から倍増させた。 財務とCSRを評価するNewsWeek誌「世界企業ランキング2008」では日本の企業では第2位（世界36位）に選ばれている

大阪証券取引所

＜企業情報＞

大阪北浜に拠点をおく金融商品取引所。市場1部2部の他に新興市場ヘラクレスも運営。 主力のデリバティブ取引が非常に好調で日経225先物・ミニ、日経225オプションが取引高過去最高を次々と塗り替えるなど活況を呈している。 08年12月、ジャスダック証券取引所へのTOBを成立させ子会社化が決定。2010年をめどにヘラクレスと市場統合し、新たな新興市場の開設を目指す。 ちなみにジャスダックとヘラクレスとを合わせた上場企業数は1096社にのぼり新興市場全体の8割になる。

住友金属工業

＜企業情報＞

粗鋼国内3位の鉄鋼メーカー。鹿島と和歌山に主力製鉄所を持つ。住友御三家(三井住友銀行、住友化学、住友金属工業)の一角でグループの重鎮。 パイプに強いことから「パイプの住金」と呼ばれる。世界トップクラスのシェアを持つシームレスパイプ（原油発掘用の鋼管）を生産する和歌山製鉄所に2009年と2012年に2基の新高炉を誕生させる（投資額約2000億円） 会長である下妻博氏は関西経済連合会現会長を務めている。

キーエンス

＜企業情報＞

センサー機器開発を主力事業。日本を代表する超高収益企業。高付加価値を徹底させた製品群が生み出す売上高営業利益率51％という数字は他の追随を許さない。 財務内容も抜群で日経優良企業ランキングの上位常連、当然無借金経営である。また生涯給料ランキングでもフジテレビジョンなどを抑えての第1位（6億1000万）。 ここ数年は売上高、営業利益とも二ケタ成長を続けている

東レ

＜企業情報＞

合成繊維最大手。繊維、プラスチック・ケミカルを基盤事業、情報通信材料・機器、炭素繊維複合材料を戦略的拡大事業に位置づけている。 最新鋭中型旅客機ボーイング787の一次構造材に東レの炭素繊維複合材料が使われ、機体の軽量化に大きく貢献した（機体重量の半分以上に東レ素材）。 プラズマパネルの世界シェア1位のパナソニックプラズマディスプレイに25％出資している。

エディオン

＜企業情報＞

家電量販店を全国展開する。持株会社。デオデオ、エイデン、ミドリ電化、サンキュー、石丸電気が傘下。 グループ全体での店舗数1,077店舗は業界第1位（2008年3月31日現在）、売上高ではヤマダ電機に次いで第2位。 実質的な本社機能は大阪にある

大林組

＜企業情報＞

スーパーゼネコン5社の一角。建築新技術の開発に定評。建築事業が売上の7割程度を占める。 ＰＦＩ（プライベート・ファイナンス・イニシアチブ）での実績はNo.1。 主な施工物件はWTC、京都駅ビル、なんばパークス、六本木ヒルズ森タワー、表参道ヒルズなどで、2011年完成の大阪駅新北ビルも手がける

旭化成

＜企業情報＞

総合化学メーカー。分社・持株会社制。繊維事業で発展。現在では化学事業が売上の半分を占め、次いで住宅が4分の1を稼ぐ。 他に電子材料・部品事業と医薬・医療機器事業の成長が著しい。 住宅ブランドは「へーベルハウス」

オリックス

＜企業情報＞

総合リース国内首位。M＆Aでグループを拡大。信託銀行、保険、証券会社、クレジットなど多角的な金融サービスを展開している。 2011年、大阪本社ビルを西本町に建設、大阪市内に散在していたグループ各社を集約し経営効率を高める。