google mapより
地図でわかるように関西空港駅、および従来の第1ターミナル(T1)から第2ターミナルへは結構な距離があり、 連絡バスを使用した場合、大体10分程度かかります。
私も最初は当然のようにバスを利用しましたがその帰路に見つけました。 道路に沿って伸びる歩けそうな道。これは確認せずにはおられない…。そこで関西空港駅を起点に徒歩で向かってみることにしました
ここがスタート地点。
駅からエアロプラザ・バス乗車地に向かう「動く歩道」に乗る…のではなく
その脇にある階段を使います。
道路に降りるとバス停があるので、そこを左に向かって進みます。
『関係者以外立入禁止!!』等の看板があれば即引き返すつもりでしたが、注意を促すようなものは見当たりません。
これは行けそうだ!
歩道を道なりに進むと、空港の業務中枢エリアが見えてきます。左から管制塔、航空庁舎(大阪航空局/関西航空地方気象台)、関西空港警察署です。 ちょっと近づいてみましょう。
管制塔が目の前!こんな間近から見上げることが出来るなんて。
高さは80m。
関西国際空港、大阪国際空港、神戸空港、八尾空港のほか、中国・四国地方の空港に飛来する航空機も管制しています。
警察署だけでなく、消防署もあります。
空港用の平べったい化学消防車を期待しましたが見当たらず。
もう1か所、滑走路沿いにある関空消防署に配備されているかもしれません。
空港の貨物エリアへの進入ゲート。ひっきりなしにトラックが出入りしています。ココで車の騒音とはオサラバ。 以降が散歩道の本番です。
あぁ。
思わずため息が漏れてしまいました。
青空と一本道と海。
誰もいません。車もたまーに通るだけ。
2つの空港島を隔てる湾です。
季節は春。天気は最高。気分も最高。
空港にいることを忘れてしまうくらい静かで穏やかな世界が広がっています。
前方にピンクの物体が、と思ったらPeachの機体でした。
Peach成功の一因はこの機体デザインでしょう。最初は斬新すぎる色遣いに驚きましたが、見慣れてしまえばとても可愛らしく思えます
海際への分岐路があったので、ちょっと寄り道
真新しいベンチでしばしの休憩。
1期島のA滑走路を離着陸する航空機をのんびりと眺めます。
徒歩OKよ~、どしどし来てよ~とお墨付きをもらったような気がしました
繁茂した海草
お、Peachが飛んだ。
Peachは2期島側にターミナルがありますが、離陸は1期島の滑走路からです
このエリアはかなり緑化されてます。ここが空港島だという事を忘れてしまいそう。さて、そろそろ本ルートへと戻って、再びT2を目指します。
といっても、ターミナルはもう目前。2期空港島に整備されたKIXそらぱーくを通って
ついに…
第2ターミナルビル到着です!
噂に違わぬ簡素な建物ですが、コンビニやカフェなど店舗はそこそこ充実しています。
別の日の撮影
Peachは経費削減でボーディングブリッジを使わないので機体には歩いて向かいます。 第2ターミナルビルにはエスカレーターもありません。 駅から機体まで全部徒歩!なんて事も可能です
おまけ
ターミナルの近くにあるちょっとした展望スポットからは2期島の茫漠たる荒野を見渡せます。
遥か対岸に見える建物のサイズからこのスケール感が伝わるかと。
海の上の人工島で味わう地の果てにいるかのような寂寥感
-画像は関空のプレスリリースより-
ここにはLCC国際線専用の第3ターミナルビルが建設されます。奥が第2ターミナルビルで、新設される第3ターミナルビル(T3)は手前、チェックイン棟が右です。 T2はLCC国内線専用、T3はLCC国際線専用になります。2016年の供用開始を予定しています。
google mapより
最後に経路のおさらい。
基本的には道なりでOKです。注意点があるとすれば「空港警察署前交差点」で海側の歩道に渡ることくらいでしょうか。
駅からT2への所要時間は寄り道込みで30分といったところ。
空港に早く着いちゃった。そんな時は徒歩で第2ターミナルに向かってみてはいかがでしょうか?
旅前に旅気分を味わえます。
関空へちょっとピクニック…なんて休日の過ごし方もアリだと思います。
"空港島を歩く"そんな稀有な体験ができる素晴らしい散歩道でした。