iPS細胞研究に特化した専門施設。京都大学吉田キャンパス内に2010年に完成した。施設通称はCiRA(サイラ:Center for iPS Cell Research and Applicationの頭文字)
所長は2012年、iPS細胞の研究開発でノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授。 建設費用は文部科学省などから拠出された46.8億円。
1階がエントランスホール、講堂、ギャラリー(一般も見学可能)。3階、4階、5階が研究者のオフィスや細胞培養室、実験スペースで交流促進のためにオープンラボ形式を採用した
施設で働く研究員などの人数は当初は約120名。2013年8月には研究分野の拡大などにより約270名まで増員している。 2015年と2016年には第2・第3の研究棟が完成予定
iPS細胞
様々な組織や臓器の細胞に分化する能力とほぼ無限に増殖する能力をもつ人口多能性幹細胞 (induced pluripotent stem cell:iPS細胞)のこと
iPS細胞研究所の理念
■世界初のiPS細胞に特化した先駆的な中核研究機関としての役割を果たす。
■iPS細胞の可能性を追求し、基礎研究に留まらず応用研究まで推進することにより、再生医療の実現に貢献する。
■再生医科学研究所、物質―細胞統合システム拠点(iCeMS)、医学研究科、医学部附属病院と密接に連携しな
がら、共同研究の奨励と若手研究者の交流・育成に努める。