岡崎エリアの一角に立つ赤レンガ建築の国立博物館。表門などとともに重要文化財に指定されている。 2013年、平成知新館の完成に伴って本館は明治古都館に改称。前者は通常展示、後者は特別展覧会の会場などとして使われる。
京都国立博物館は明治30年、散逸していた京都の寺院・神社の文化財保護・公開を目的に開館。 帝国京都博物館から京都帝室博物館、恩賜京都博物館を経て昭和27年から現名称。明治古都館の当初の名称は陳列館だった。 国宝28点、重要文化財183点をはじめ多数の文化財を有している。
建物設計は明治期に活躍した片山東熊(かたやまとうくま)。 皇室建築や華族の邸宅などを多く手掛けたことから宮廷建築家と呼ばれる。 現在も残る代表作品に奈良国立博物館、迎賓館、神宮徴古館などがある。
文化庁の京都移転計画では、有力な移転候補地のひとつに挙げられている。