奈良公園の一角である高畑町にある高級宿泊施設。2020年6月5日の開業。 客室数は30、平均客室面積は約80m2で全室に温泉露天風呂を設ける。 吉野杉を用いた数奇屋風2階建ての建物は隈研吾が設計を担当した。
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浮御堂(鷺池)ごしに眺める計画地
施設があるのは浮御堂(鷺池)や飛火野といった名勝に隣接する風光明媚な地。 かつて文化人の別荘地や奈良家庭裁判所分室などに使われた場所で、一帯は国の名勝に指定されている。
敷地1.3ヘクタールは県の所有。2017年3月、「高畑町裁判所跡地保存管理・活用事業」として公募型プロポーザルを実施。 ヒューリックを優先事業者に選定した。 ホテル運営はヒューリックとカトープレジャーグループの合弁会社であるKHリゾートマネジメントが担う。
施設俯瞰図。エリアは文化財保護法、古都保存法、奈良市風致地区条例の指定を受けるため土地利用や建物の高さに厳しい規制がある。
宿泊施設は敷地南側に配置。浮御堂側には飲食施設を設ける。 また、敷地内にある大正期に作庭された庭園遺構を再整備。 計画地全体をひとつの庭と見立て「庭屋一如(ていおくいちにょ)」の精神をあらわす。
「ふふ」を冠した宿泊施設は「熱海ふふ」「ふふ河口湖」があり このうち熱海ふふの1泊料金は最低で4万円以上となっている。