セブン&アイホールディングスが運営する商業施設。売り場面積は35000m2。広大な緑地である平城京跡の南東に立っている。 1989年に百貨店の「奈良そごう」として開店。そごうの経営破綻に伴って2000年に閉店後、2003年にイトーヨーカドー奈良店として再稼働した。 しかし、イオンモールなど郊外型ショッピングモールの影響を受けて売上は悪化。 2017年9月10日に閉店を迎える。
そごう創業者の十合伊兵衛の生誕地でもある奈良。 念願だった奈良そごうの店舗はそごうグループでは23番目、関西では大阪、神戸に次ぐ3番目で「奈良最大の都市型本格百貨店」がキャッチフレーズだった。 1階にあった豪華絢爛、金色に光り輝く「浮夢殿」は法隆寺夢殿を模した造りで同店のシンボルだった。 5階には横浜店に次いでそごう美術館(現在は奈良市美術館のスペース)が置かれた。
イトーヨーカドー奈良店の閉店後、商業施設の再生などを手がけるやまき(本社:東京都)が施設を取得。 観光型商業施設「奈良平城プラザ(仮称)」として2018年春にオープンさせる。 衣料品店や飲食店のほか忍者体験施設を設けるなど観光客向けにシフト。簡易宿泊施設も入れる。 なお、近接地では2020年に奈良県初の外資系ホテルである「JWマリオットホテル奈良」が開業予定でエリアの観光客増加が見込まれている。