奈良市中心部に残る大正建築。 三条通り側の正面にイオニア式の列柱4本が並ぶ壮麗な外観で、当時は奈良唯一のギリシア式建築だった。
南都銀行の前身である第六十八国立銀行の奈良支店として完成。 当初から実質的な本店機能を有していたが1928年に正式に大和郡山市から本店移転した。 その後、1934年に六十八銀行、吉野銀行、八木銀行、御所銀行が合併。南都銀行が発足している。
設計は多くの銀行建築を手がけた長野宇平治。それぞれの柱には東京美術学校教授の彫刻家、水谷鉄也による羊の石材彫刻が彫られている。 1997年に登録有形文化財に指定された。