高さ日本一のあべのハルカスが聳える町、阿倍野。 そのビルの遥か下に戦前、アベノ橋ホテルとして建設され、2012年まで浪速郵便局阿倍野橋分室、大手前看護専門学校校舎として使われた小さな建物が残っている。 通りに沿って並ぶ2棟のうち、3年ほど古い西側の建物にスクラッチタイルや庇の意匠など近代建築の趣が色濃く出ている。
大手前看護専門学校は昭和50年に開校。看護専門課程看護学科があり3年制、1学年30人が学んでいた。運営者の国家公務員共済組合連合会は大阪では大手前病院、枚方公済病院の2つの病院を展開している。
2014年、物件を管理する近畿財務局により一般競争入札が実施された。落札したのはドン・キホーテ。価格は19億2000万円だった。建物を解体して店舗を建設するとみられる。