「星のや」などの高級ホテルを運営する星野リゾートの大阪進出が決定した。 通天閣やあべのハルカスに近接するJR・南海新今宮駅前に地上20階建て、高さ90m、客室数608室の高層ホテルを開発。 開業は2022年を予定している。
JR新今宮駅の北側に広がる建設予定地。工事着工は2019年夏
4階から19階がホテル客室。最上20階は夜景を楽しめるバー・テラスとメインダイニングを設置する。 また敷地内には丘状となった屋外広場「みやぐりん」を整備。宿泊者以外にも開放され、カフェや屋外コンサート、ピクニックなどを 楽しめる憩いのスペースとする。
新今宮駅はJRと南海電車が乗り入れており関西国際空港行きの直通列車が走る交通至便な場所。大阪市営地下鉄の駅にも近い。 開発予定地の駅の反対側は西成のあいりん地区などが広がっており決して治安、印象のいい立地ではない。 しかし、近年は安宿を求める外国人旅行者が多くなってきており街のイメージが変わりつつある。 星野リゾートは今回の開発が街全体のさらなるイメージ好転のキッカケとなることを期待している。
長らく遊休地だった敷地13,909.90m2に対し、大阪市が実施した「浪速区恵美須西3丁目16番街区用地の開発事業者募集プロポーザル」において 星野リゾートの関連会社であるミナミホテルマネジメントが18億円で応札。事業者に決まった。 星野リゾートはホテルブランドを発表していないが客室数や広さなどから考えて最高級の「星のや」などではなく廉価ブランドになるとみられる。