大正11年、報徳銀行(本店:東京市四谷区伝馬町)の大阪支店として完成した。 大阪の当時の目抜き通りだった堺筋に面して立っている。
4本のオーダーを配した1階部分は石貼り、2階以上はタイル貼りで、セセッション建築に分類される。 1997年に登録有形文化財、2013年に生きた建築ミュージアム大阪セレクションに指定された。
新井証券、焼肉レストランを経て、2005年には洋菓子店の「五感北浜本館」が開店。建物の風格を活かした内装も相まって大阪屈指の人気スイーツ店となった。 3、4階はテナントフロアになっている。
報徳銀行大阪支店としてはビル完成と同じ年、日本の金融業界を揺るがした積善銀行事件が発生。大阪支店でも取り付け騒ぎが発生した。 翌々年に合併、東明銀行となった後、昭和4年に破綻した。