住宅建材大手のLIXILの西日本統括営業部がおかれている。2011年の統合前はINAX大阪ビルという名称で同社拠点ビルとして活用されていた。
同社の商品でもあるタイルを外壁として用いた建築手法が評価され、
2008年度グッドデザイン賞、第4回日本建築家協会優秀建築選、第22回日経ニューオフィス賞<近畿ニューオフィス奨励賞>
、第29回大阪都市景観建築賞(大阪まちなみ賞)奨励賞などを受賞した。
大阪まちなみ賞の講評
「
四ツ橋筋の個性的で大きい彫刻のようなビルには目を留めずにはいられない。
60cmの三角に組まれた焼き物からなる巨大なファサードは、テラコッタカーテンウォールという新手法により見事に宙に浮かんでいる。
見上げると凹凸が天に向かって挑戦するように昇り続く。巨大で目立つにもかかわらず、圧迫感がなく、
街に美しい刺激を与えているのは、茂みのモダン灯籠の佇まいで外装と同じテラコッタのパーツを使った空調隠しの腰壁や、
通りからもガラス越しに覗ける階段の積層の端麗さなどが親しさを見つけさせる巧みな設計によるのだろう
」