| 竣工年 | 1983年 |
| 階数/高さ | 地上10階・地下2階 |
| 延べ床面積 | 9,950㎡ |
| 建築主 | 財団法人大日本蚕糸会 |
| 設計 | 日建設計 |
有楽町一丁目、丸の内仲通りの角地に立つオフィスビル。 有楽町駅・日比谷駅から徒歩2分の立地で、1階に絹に関する情報発信拠点「ジャパンシルクセンター」、上階に大日本蚕糸会の本部、全国シルクビジネス協議会が入るなど“絹”産業の拠点として機能する。 オフィスフロアも備え、地下ではレストラン「アピシウス」が営業している。
養蚕は1930年にピークを迎え年間40万トンを生産。生糸の輸出が世界一を記録した時期もあった。 戦後はナイロンといった化学繊維に押されて衰退し、現在の繭の生産量は年間400トン以下にまで落ち込んでいる。 県別の生産量は1位群馬県、2位福島県、3位埼玉県。
1933年竣工の旧・蚕糸会館はGHQに接収。松下幸之助が財閥指定解除を訴え、大阪から何度も通ったというエピソードがある。また、公開番組向けスタジオ「東京ヴィデオ・ホール」が活動し、戦後放送文化の受け皿となった歴史を残す。
大日本蚕糸会
1892年創設の蚕糸絹業団体。現在は一般財団法人として、研究開発の推進と産業振興を担い、貞明皇后記念蚕糸科学賞の表彰、研究助成、「純国産絹マーク」の運営を行っている。
茨城県阿見町に研究拠点を置く。