NECスーパータワー/日本電気本社ビル

港区芝のランドマークタワーで日本電気（NEC）が本社を構えている。 愛称はNEC SUPER TOWER（NECスーパータワー）。切妻屋根を戴く頂部と、徐々にセットバックしていく形状からロケットビルとも呼ばれる。

上層部と下層部の間には四角い空洞「風の道」が設けられ、周囲への風害を抑えている。 また下層部の巨大な吹き抜け空間への採光効果もある。1994年にグッドデザイン賞を受賞した。

日本電気は1899年に現在地（当時の住所は三田四国町）で創業。 アメリカのウェスタン・エレクトリック社からの出資を受けた日本初の外資系企業で電話機を製造していた。 住友新御三家の一角で住友通信工業の社名だった時期もある。

現在はシステム構築、保守、ネットワークインフラの提供、PC関連機器の製造など多岐にわたる事業を展開。 2015年3月期の連結売上高は2兆9355億円。拠点機能はこの本社ビルだけでなく近隣の第二田町ビル、セレスティン芝三井ビルディングなど複数のビルに分散している。