90万人超の人口を有する世田谷区における行政の中心施設。 第2庁舎、第3庁舎などとともに本庁舎を構成。第1庁舎には区長室、納税課、総務課、都市計画課などが置かれる。
鉄筋コンクリート造の庁舎は前川國男による設計。 広場を中心にして区民会館(1959年竣工)、ピロティをもつ低層棟、第1庁舎が配置されている。 同氏はモダニズム建築の旗手として日本建築界を牽引した巨匠で、ル・コルビュジエの弟子としても知られる。
低層棟のピロティ。区道から広場に抜ける
第1庁舎の完成当時の区民人口は65万人。 その後の人口増加や行政事務の拡大から第2庁舎、第3庁舎を新築するなどしたが間に合わずに機能は分散。 庁舎の老朽化、狭隘化も深刻なことから解体・建て替えを含めた議論が続いている。 一方、歴史的価値の高さから保存運動も展開されている。
新たな本庁舎は延べ床面積5万3000m2規模が見込まれている。