洋風建築に瓦屋根を載せた帝冠様式の代表的建築のひとつ。 昭和9年、同潤会アパートなどに関わった川元良一によって設計された。 皇居外苑濠の牛ヶ淵のほとりに立っている。靖国神社にも近い。
かつては軍人会館と呼ばれ帝国在郷軍人会のクラブとして使用されていた。二・二六事件で戒厳司令部が置かれたことでも知られる。 昭和28年からは日本遺族会に貸し出されホテル、結婚式場、ホールなどとして活用されていた。
2011年、東日本大震災で天井が崩落。死者が出てしまったことで同会は土地の国への返却を決定した。 九段会館は特徴ある外観を半分残して高さ75mの高層ビルへと建て替えられる見込み。