竣工年 | 1974年 |
階数/高さ | 地上5階・地下2階 |
延べ床面積 | 53,994㎡ |
建築主 | 最高裁判所 |
設計 | 岡田新一設計事務所 |
施工 | 鹿島建設 |
国家司法の最高機関である最高裁判所。皇居の桜田濠沿いに立地しており国立劇場に隣接する。 国会議事堂や国会図書館も近い。 戦後に返還された米軍住宅地「パレスハイツ」跡地で、敷地には大法廷棟、小法廷棟、裁判棟、図書館棟など7つの建物が立っている。
最高裁判所は裁判部門と司法行政部門の2つで組織される。 裁判部門は15人の裁判官が判決を下す大法廷、そして5人の裁判官による第一~第三小法廷で構成。 司法行政部門には事務総局、司法研修所などがある。
国立劇場・国立京都国際会館と並ぶ戦後三大コンペの一つとしても知られる。 1969年の公開設計競技で、岡田新一を代表とする案が最優秀に選定され、応募217案の中から新庁舎の姿が決まった経緯を持つ。 竣工後、日本建築学会賞(作品)とBCS賞を受けている。
戦後三大コンペ
コンペ名(用途・所在地) | 開催年・応募数 | 最優秀案(設計者)/竣工・建物の概要 |
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国立劇場(伝統芸能劇場/東京都千代田区隼町4-1) | 1963年・応募307件 | 岩本博行(竹中工務店)/1966年竣工。大劇場・小劇場の二棟構成、校倉を想起させるプレキャストRCの長大外壁を採用。 |
国立京都国際会館(国際会議場/京都市左京区宝ヶ池) | 1963年・応募195件 | 大谷幸夫/1966年開館。台形・逆台形の空間構成、約68度に傾斜したRC柱と六角モチーフを随所に用いた会議施設。 |
最高裁判所庁舎(司法中枢施設/東京都千代田区隼町4-2) | 1969年・応募217件 | 岡田新一ほか16名/1974年竣工。外装・内部に稲田みかげを広範に使用。大法廷は直径約14mのトップライトから自然光を導入。 |