| 竣工年 | 2009年(新館) |
| 階数/高さ | 地上2階 |
| 延べ床面積 | 1,373.4㎡ |
| 建築主 | 津山市 |
| 設計 | 象設計集団(富田玲子) |
| 施工 | 栗本建設工業 |
旧出雲街道に面する城東の重要伝建地区に立地し、箕作阮甫旧宅に隣接する文化拠点。 2010年の開館で、日本で唯一の洋学専門館として運営されている。 常設3室と特別展示があり、江戸末から明治・大正にかけての洋学史を紹介する。 前庭には洋学者のブロンズ像が並ぶ。
建物は象設計集団(富田玲子)の設計で2009年に竣工。JIA中国建築大賞を受賞している。 分棟風にし、外装の素材をそれぞれ変えるなど、城下町津山のスケールに合わせた造りとなっている。
アクセスは津山駅からバス利用が便利で、西新町停から徒歩2分の距離感。 現在地への移転前は、旧妹尾銀行林田支店(1920年竣工)を資料館に活用していた。
展示紹介される主な人物
| 人物 | 概要 |
|---|---|
| 箕作阮甫 | 蕃書和解御用の中枢を担い、ペリー国書や対露交渉文書を翻訳。蕃書調所の首席教授として幕末の知を牽引。 |
| 宇田川榕菴 | 『舎密開宗』『植学啓原』の著者。科学・植物分野の和製用語を整備し、近代科学受容の基盤を築く。 |
| 宇田川玄真 | 『和蘭薬鏡』『遠西医方名物考』などを訳述。薬学・本草・医書の体系化と後進育成に大きく貢献。 |
| 宇田川玄随 | 西洋内科を紹介し、津山に蘭学の基盤を形成。宇田川系の源流として後続世代に影響を与える。 |
| 菊池大麓 | ケンブリッジ大卒。東京帝大の日本人初の数学教授。帝大総長・文部大臣・理研初代所長を歴任。 |








