JR西日本が開発した西日本最大の鉄道展示博物館。 JR京都駅の西側にある梅小路公園内に2016年4月29日にオープンする。 SLから新幹線まで、時代を代表する車両50両を展示。 入場料金は一般1200円、大学生・高校生1000円、中学生・小学生500円、幼児300円となる。休館は毎週水曜日。
完成予想図(JR西日本のプレスリリースより)
全体で7棟の建物で構成され鉄道の学習施設、調査スペース、展望室なども備える。 展示車両50両(梅小路蒸気機関車館の車両含む)の内訳は蒸気機関車が23両、新幹線が6両、ディーゼル機関車4両、電気機関車4両で 2014年に閉館した大阪の交通科学博物館の車両も移設する。
「みる、触る、体験する」 を重視した展示構成で動態SLへの乗車、運転シミュレーター、ジオラマの鉄道模型運転などが楽しめる。 ほかにも車両の屋根上を観察できる通路、車両嵩上げ展示など見せ方にも工夫を凝らす。長さ70mの線路では軌道自転車も操縦可能。本館1階の車両工場ゾーンには梅小路運転区構内留置線からの引込線も敷設され、営業車両等も展示される。
年間来館者数の想定は80万人。展示面積は約31000m2と収蔵車両数を含め計画段階では日本最大級の規模だったが、2014年10月にさいたま市の鉄道博物館の増築(既存含め6万5000m2)が明らかになった。
転車台(梅小路蒸気機関車館)
梅小路蒸気機関車館の時代からあった旧二条駅舎(資料展示館)、扇形車庫も博物館にに組み込む。 現存する最古の鉄筋コンクリート造りの扇形車庫(大正3年完成)は2004年に重要文化財に指定された。 新設される本館のペデストリアンデッキなどから全景を俯瞰できるようになる見込み。