発動機、農機、小型船舶の製造などを手がけるヤンマーの新本社ビル。 創業地である梅田茶屋町に完成した。愛称は「YANMAR FLYING-Y BUILDING(ヤンマー・フライング-Y・ビルディング)」
最上階レストラン「プレミアムマルシェ大阪」を週末限定で一般にも開放。行列ができる人気となっている。 訪問記
ヤンマーは1912年に山岡発動機工作所として創業。2012年に100周年を迎えた。 船の舳先をイメージした新本社は次の100年への「ヤンマーブランドの象徴」となる。
地下2階から地上4階は商業フロアで、4フロアにユニクロ、2フロアにGUが入居。 「UNIQLO OSAKA」は心斎橋、銀座に続く国内3番目のグローバル旗艦店として、10月31日にオープンした。売り場面積は約890坪。 「大阪最高のユニクロは、世界最高のユニクロだ。」をキャッチフレーズに世界最大のカシミヤショップ、世界最大級のキッズ売り場、関西で初めてのUTフロアを備える。
ビルは環境性能を重視しており、実質的な「ゼロ・エネルギー・ビルディング」(ZEB)を目指す。 ヤンマー製のガスヒートポンプエアコンシステムやコージェネシステムのほか、太陽光・太陽熱発電などを採用。 二酸化炭素排出量も一般のオフィスビルに比べて57%削減する計画だ。CASBEE/Sクラス認定を受ける。
優れた環境性能に加え、社員同士の円滑なコミュニケーションが図れるようオフィス空間に工夫を施したことなどが評価され 第28回日経ニューオフィス賞のニューオフィス推進賞・近畿経済産業局長賞、おおさか環境にやさしい建築賞の大阪市長賞を受賞した。
1912年に山岡孫吉が興した山岡発動機工作所。中古ガス発動機の修理工場兼事務所が置かれたのがこの場所だった。
フロア構成
B2階~B1階:商業フロア(GU)
1階~4階:商業フロア(ユニクロ)
5階:中間免震階
6階~最上階:ヤンマーグループ本社オフィス