大手町の一角、内堀通りと永代通りが交わる大手門交差点角に立っていた高さ100mの超高層オフィスビル。 1978年、大洋漁業ビルとして竣工。 国内最大の水産会社である大洋漁業(現・マルハニチログループ)が本社を構え、また、協和銀行(現・りそな銀行)本店が当初から核テナントだったことから協和大洋ビルとも呼称された。
両社の社名変更に伴ってビル名も変遷。協和埼玉大洋ビル、あさひ大洋ビル、あさひマルハビル、りそなマルハビルと移り変わった。 2010年、りそな銀行は「深川ギャザリアW2棟」(江東区木場)に、マルハニチログループは「豊洲フロント」(江東区豊洲)に本社を移転した。
北側に隣接する三菱東京UFJ銀行大手町ビルと「大手町1-1計画(仮称)」として一体的に建て替えられ、りそなマルハビル跡地に22階建ての「大手町タワー・ENEOSビル」、三菱東京UFJ銀行大手町ビル跡地に29階建ての「大手町パークビルディング」が建設された。
りそなマルハビルの解体作業は「鹿島カットアンドダウン工法」という「だるま落とし」のように下層階から順に解体されていく鹿島建設の新工法が採用された。