多くの文人に愛された名門ホテル。 川端康成・三島由紀夫・池波正太郎らが“缶詰”で筆を進めた歴史を持つ。 憩いの場はバー「ノンノン」と「てんぷら山の上」。 三島の称賛書簡や新潮社の“執筆プラン”も語り草となっている。
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(ヴォーリズ建築事務所)の設計で、1937年に生活改善運動の拠点「佐藤新興生活館」として竣工、1954年にホテルへ転用した。 塔屋と垂直窓が強調されたアール・デコの外観を残す。
2019年に意匠を再構築する改修を実施。 2024年2月から休館中だが、同年11月に明治大学が取得し、外観維持とホテル機能の継続を前提とした再整備が検討段階に入っている。
道路をはさんで向かいには別館がある